「毛髪検査」と聞くと、髪の毛さえ無ければ薬物使用がバレないのでは?と考える人もいるかもしれません。
ですが、それはあまりにも安易な考えです。
それに、すでに髪が無い方々にとっても、ちょっと失礼な話ではないでしょうか。
毛髪検査に必要な毛とは?
毛髪検査では、基本的に頭髪が使用されます。
しかし、「毛髪」といっても、頭髪に限る必要はありません。
実際、陰毛、わき毛、ひげ、さらには鼻毛や耳毛でも検査可能です。
体毛のどこかに少しでも薬物の痕跡が残っていれば、それを検出することができるのです。
脱色や染色でごまかせる?
確かに、脱色や染色を施すと、毛髪中の薬物濃度はやや低下します。
ですが、それは“完全に消える”わけではありません。
高感度な検出法(選択イオン検出法など)を使えば、わずかな濃度でも薬物は検出可能です。
つまり、「染めればOK」とはなりません。
毛髪検査が選ばれる理由
警察や麻薬取締官が毛髪検査を重視する理由は、以下の2点です。
1. 過去の使用履歴を遡れる(数か月〜半年程度)
2. 使用の“継続性”=乱用かどうかが分かる
尿検査のように「最近の使用」だけでなく、より長期間にわたって薬物の使用履歴を把握できるのが、毛髪検査の強みです。
では、どうすれば逃げられるのか?(※推奨はしません)
「坊主にすればOK」「全身脱毛すればバレない」と考えるかもしれませんが、どこかに毛が1本でも残っていれば、検出は可能です。
また、完全に無毛の状態は、かえって不自然で疑われる要因にもなります。
毛髪検査の“盲点”を突くならば、唯一の方法は——「1~2回の使用にとどめること」です。
毛髪検査は、継続的な使用(=乱用)を見つけるためのもの。
ごく短期間の使用なら、検出されない可能性もあります。
まとめ
毛髪検査で陽性反応が出るのが怖いなら、そもそも薬物を使わないこと。
どうしても使うなら(※絶対に推奨しません)、せめて1〜2回にしておきましょう。
ですが、最も安全で確実なのは「薬物を使用しないこと」です。

