七味唐辛子の中に大麻の種子が使われているが中には辛子の場合もある

大麻の実用性

大麻という言葉を聞くと、犯罪というイメージが強いと思います。

実は、七味唐辛子の中に大麻の種子が使われているのですが、御存知でしょうか?

七味唐辛子は日本独自のブレンド香辛料

七味唐辛子は、ブレンドの方法は地方によって違いがあるようですが、辛みを強調した香辛料2種と、香りを強調した香辛料5種で調合するのが基本のようです。

基本的なブレンド方法は、

①唐辛子

②山椒の実

③麻の実

④陳皮

⑤胡麻

⑥ケシの実

⑦青ノリ(または青ジソ)

また、長野県では、ショウガや赤ジソを加えた伝統的な七味唐辛子があります。

七味唐辛子の中に、③麻の実が大麻の種子なのですが、初めて知った人にとっては、驚かれるでしょう。

なぜ七味唐辛子の中に大麻の種子が入っているのか?

そもそも、なぜ七味唐辛子の中に大麻の種子が使われているのか?

その昔、江戸時代にさかのぼるのですが、現在の両国付近に、薬研堀(やげんぼり)と呼ばれる場所がありました。この薬研堀には、医者や薬屋が集まっていました。

薬研堀の場所で、辛子屋の徳右衛門が次のようなブレンドで、七味唐辛子を売り始めたそうです。

①生の赤唐辛子

②焼き赤唐辛子

③コショウ

④サンショウ

⑤陳皮

⑥ケシ

⑦麻の実

七味唐辛子が世に出始めた時から、大麻の種子が使われていたんです。

徳右衛門は、漢方薬の材料を食用にできないかと考えた末に、七味唐辛子を販売したそうです。

昔の大麻に対するイメージや考え

徳右衛門が、どうして麻の実を使おうと思ったのか?

昔は、大麻の種子は風邪の予防の効果があると考えていたから、だと思います。

大麻の種子は、今でいう薬のイメージが強かったかも知れません。

七味唐辛子は所持しているだけで犯罪にならないのか?

大麻は大麻取締法で厳しく取り締まれています。警察(警察庁)か麻薬取締官(厚生労働省)が取り締まります。

七味唐辛子は麻の実(大麻の種子)を使っていますが、大麻取締法違反にならないのか?

結論としては、七味唐辛子は合法です。

理由としては、大麻取締法が禁止しているのは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)と、その製品です。

「?」ってなる人がいると思いますが、要は、大麻の葉っぱか花穂を禁止しています。

「大麻草の種子と、その製品を除く」と大麻取締法で明記されていますので、七味唐辛子に使われている麻の実は違法とはなりません。

七味唐辛子の麻の実は発芽するのか?

結論から言うと、麻の実は発芽しないとように熱処理が施されていますので、植えても発芽しないと思います。

たまに、逮捕されている人の供述によれば、発芽したとありますが、信ぴょう性は低いかなって思います。

七味唐辛子|最近の傾向

業務スーパーで、七味唐辛子を買おうと思って立ち寄ってみると、内容を確認した所、麻の実を使わず、辛子が使われていました。

多分ですが、麻の実だと世間の風評を懸念して使うと小さい会社なので売れないと考えたか、そもそも、麻の実自体が高過ぎて原価割れするか。

しかも、中には、七味唐辛子なのに6つしか香辛料がないんですよね。七味じゃないじゃん。六味じゃん。

まとめ

七味唐辛子が世に出た時は、大麻の種子は当たり前だったかも知れませんが、大麻取締法を制定したせいで、世間からの風評被害は甚大です。

良く分かりもしないのに、「アブねー奴」「可哀想な奴」とかの目なんでしょう。

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